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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第2章 始まりの試練
心優は声を高くした。
「止めなさい。他人(ひと)のことをとやかく言うものではありません。それに、青田君、憶測で物を言って誰かを貶めるのは人間として最もしてはならないことです。そのことはお母さんから教わらなかった? それでは、長瀬君の次は青田君に自己紹介をして貰いましょう。どうやら、あなたもお喋りが好きらしいから」
最初に長瀬を攻撃した丸顔の生徒に次の順番を振った。その青田という生徒はふて腐れたようにぼそりと言った。
「俺も長瀬と同じ、良い身体をした女が好み。顔はAKBのまゆゆが良いです」
結局、自己紹介をした三十五人中の半数以上が長瀬や青田と似たり寄ったりのふざけたどころか紹介とも呼べない代物で、残りの十人程度の見るからに大人しげな生徒たちは無難な自己紹介をした。
幾ら男子校といえども、卑猥な冗談が飛び交うのが日常茶飯事なのには辟易した。途中で幾度教室を飛びだそうとしたか知れないが、心優をとどまらせたのは、やはり自分が教育のプロであるという責任感と誇りだった。こんなことくらいで逃げ帰っていては、ここでの勤務はできないだろう。
「止めなさい。他人(ひと)のことをとやかく言うものではありません。それに、青田君、憶測で物を言って誰かを貶めるのは人間として最もしてはならないことです。そのことはお母さんから教わらなかった? それでは、長瀬君の次は青田君に自己紹介をして貰いましょう。どうやら、あなたもお喋りが好きらしいから」
最初に長瀬を攻撃した丸顔の生徒に次の順番を振った。その青田という生徒はふて腐れたようにぼそりと言った。
「俺も長瀬と同じ、良い身体をした女が好み。顔はAKBのまゆゆが良いです」
結局、自己紹介をした三十五人中の半数以上が長瀬や青田と似たり寄ったりのふざけたどころか紹介とも呼べない代物で、残りの十人程度の見るからに大人しげな生徒たちは無難な自己紹介をした。
幾ら男子校といえども、卑猥な冗談が飛び交うのが日常茶飯事なのには辟易した。途中で幾度教室を飛びだそうとしたか知れないが、心優をとどまらせたのは、やはり自分が教育のプロであるという責任感と誇りだった。こんなことくらいで逃げ帰っていては、ここでの勤務はできないだろう。