この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
何故か長瀬だけが長々と警察に留め置かれ、夜になって迎えにきた父親に連れられて警察から帰ることができた。その日だけは本宅に泊まるように言われたが、母のことが心配なので、彼は途中で降ろして貰った。車の中で彼は久しぶりに逢う父親から退学処分になったと知らされたのだ。
まったく寝耳に水の話だった。
―汚い手を使いやがって。
父親は激怒していたが、手を回そうにも既に時は遅かったらしい。彼の父にすら動く暇を与えず、何者かが裏工作をして長瀬一人を悪者に仕立て上げていた。
警察の調べでは、いつのまにか恐喝されていた後輩を助けたはずの長瀬自身が後輩たちを恐喝したことになっていた。彼の父親が息子が恐喝した(とされる)金額に上乗せして中等部の生徒たちの親に返したことで、とりあえず、この件が正式な事件として処理されるには至らなかった。
まったく寝耳に水の話だった。
―汚い手を使いやがって。
父親は激怒していたが、手を回そうにも既に時は遅かったらしい。彼の父にすら動く暇を与えず、何者かが裏工作をして長瀬一人を悪者に仕立て上げていた。
警察の調べでは、いつのまにか恐喝されていた後輩を助けたはずの長瀬自身が後輩たちを恐喝したことになっていた。彼の父親が息子が恐喝した(とされる)金額に上乗せして中等部の生徒たちの親に返したことで、とりあえず、この件が正式な事件として処理されるには至らなかった。