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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第2章 始まりの試練
それから一ヶ月を経た。相も変わらず朝礼の時間になっても生徒たちは席になかなか着かず、嫌らしい科白でからかわれることの多い心優だったが、それでも、新しい生活に次第に馴染んでいった。
この頃、心優はあることに気づいた。それは生徒たちに野次を飛ばされても、けして卑屈になったりはせず、初日のように断固とした態度をとり続けねばならないということだ。ましてや、教師の立場としては幾ら進退窮まっても、涙など禁物である。
どんなに向こうが羽目を外し過ぎても、こちらは教師として毅然として対応すれば、大抵の場合はそれで何とか収まった。一見どうしようもなく手の付けられないかに見える生徒たちも殆どは見かけだけの鼻息の荒さで、内面はごく普通の十七歳の少年なのだ。
そのことが判ってから、心優はどんな卑猥な冗談を飛ばされても笑顔で受け流すすべを憶えた。彼女は彼女なりに新しい職場で対処法を身につけたのだ。
この頃、心優はあることに気づいた。それは生徒たちに野次を飛ばされても、けして卑屈になったりはせず、初日のように断固とした態度をとり続けねばならないということだ。ましてや、教師の立場としては幾ら進退窮まっても、涙など禁物である。
どんなに向こうが羽目を外し過ぎても、こちらは教師として毅然として対応すれば、大抵の場合はそれで何とか収まった。一見どうしようもなく手の付けられないかに見える生徒たちも殆どは見かけだけの鼻息の荒さで、内面はごく普通の十七歳の少年なのだ。
そのことが判ってから、心優はどんな卑猥な冗談を飛ばされても笑顔で受け流すすべを憶えた。彼女は彼女なりに新しい職場で対処法を身につけたのだ。