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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第4章 哀しいすれ違い
「お気持ちはありがたいと思いますが、やはり、これは私自身の問題です。なので、今回は私が一人で行きます」
「そう、判った。前橋先生は教師歴が君より長い僕よりよほど教師らしいですね。きっとは、あなたには教師が天職だったんでしょう。頑張って下さい。挫けないで、ひたすら謝り倒すんです、事情があってのことだったんだから、きっと相手も判ってくれます」
本井からこんな人間味のある科白を聞くとは思わず眼を瞠っていると、彼は照れたように笑った。
「僕も長瀬とは一度、やり合ってますからね。僕もあいつを先に殴ったことが教師としては風上にも置けない行為だったとの自覚はあるんです。あのときは互いにやり合ったってことで、僕の方から謝罪というまでには至りませんでしたが」
本井は一年前の事件について自分に落ち度があると反省しているらしい。心優はそれを知り、少しだけ心が明るくなったように思えた。
「そう、判った。前橋先生は教師歴が君より長い僕よりよほど教師らしいですね。きっとは、あなたには教師が天職だったんでしょう。頑張って下さい。挫けないで、ひたすら謝り倒すんです、事情があってのことだったんだから、きっと相手も判ってくれます」
本井からこんな人間味のある科白を聞くとは思わず眼を瞠っていると、彼は照れたように笑った。
「僕も長瀬とは一度、やり合ってますからね。僕もあいつを先に殴ったことが教師としては風上にも置けない行為だったとの自覚はあるんです。あのときは互いにやり合ったってことで、僕の方から謝罪というまでには至りませんでしたが」
本井は一年前の事件について自分に落ち度があると反省しているらしい。心優はそれを知り、少しだけ心が明るくなったように思えた。