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独占欲に捕らわれて
第6章 契約期間開始
「誰から聞いたのよ? その口ぶりからして、人に聞いたみたいだけど……」
「かずくん」
優奈はそれだけ言うと、半分もないカシオレを飲み干して店員を呼び止めた。
「すいません、カシオレください」
「私は泡盛を」
千聖はまだ注文していないことを思い出し、とっさに注文した。
「カシオレと泡盛ですね、かしこましましたぁ!」
店員は威勢よく言うと、厨房のスタッフに注文を伝えに行く。

「それで、かずくんって誰?」
「誰って、私の新しい彼氏よ。ほら、紅玲くんもいた合コンで知り合ったの」
優奈に言われて合コンメンバーを思い出すが、興味がなかったせいで顔と名前が一致しない。
「え? 誰? 髪型イケメン?」
「……それはたぶん、さとるくんだね。かずくんはこの子だよ」
優奈はスマホを出して写真を見せた。幸せそうな笑顔で優奈と一緒にピースサインをする童顔には、確かに見覚えがある。

「あぁ、この子ね。付き合ったことすら初耳だわ……。で、彼氏くんはなんて?」
「今朝、駅でふたりが改札通ってるの見たって。さっそく旅行デートにでも行ってるのかと……」
「やめてよ、おぞましい」
千聖はキツい口調で、優奈の言葉を遮る。冷えきったこのタイミングで、カシオレと泡盛が運ばれた。

「カシオレと泡盛でーす」
店員はそれぞれの前に酒を置くと、他の客に呼ばれた。
「彼氏じゃないんだ。じゃあ、なんなの?」
(相変わらずデリカシーないんだから……)
ぐいぐい聞いてくる優奈に内心苦笑しながら、千聖は泡盛をひと口飲んだ。

「セフレよ、セフレ。それも、期間限定のね」
「え? ますますどゆこと? 千聖、若い子は嫌って言ってたくせに」
優奈は身を乗り出して聞く。

「優奈は私の家庭環境知ってるから言うけど、誰にも言わないでよ?」
「うん、もちろん」
“家庭環境” という言葉を聞いた瞬間、優奈の顔が引き締まる。千聖と都会に出てきた優奈は、ある程度は彼女の過去を知っているのだ。
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