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狼になる瞬間
第9章 拓馬の誕生日
「…なんだろ…?」

不思議に思いながらもショッピングモールから急いで良平の家へと向かった。

ーーーー…

ーピンポーン…

良平の家まで駅から走ってきたので汗だくの美優。

「あ!美優、いらっしゃい!上がって上がってー!」

玄関を開けてくれた沙織に言われ、マンションの一室へと入る。
良平の家は何度もきたことがあった。

「いやーさっき美優ん家に迎えに行ったんだけど、美優、家にいると思ったらいなくて焦ったよー!」

「え!なんか約束してたっけ?てか、何事!?」

中に入ると良平が部屋の飾り付けをしていた。
良平はバスケをしているため身長が高く、顔はシュッとした顔立ちをしている。

「おー美優。久しぶり。悪いな、急に」

「うん!久しぶり!…ってなにやってるの?」

部屋に入ると美味しそうな料理や部屋が装飾されていて、
更に美優をパニックにさせた。

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