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駆け上がれ、大人の階段!
第3章 ついに、決戦の時!
耳の奥でドクンと大きくなり続ける鼓動を感じながら、私は勇気を振り絞ってコクンと小さく頷いた。

そして、「カーテンだけ閉めさせて」と震える声で呟くと、ゆっくりと立ち上がり窓へと近く。

シャッと薄い布で陽の光を遮ると、室内は薄暗い世界に包まれた。

本当は真っ暗にしたいところなのだけど、さすがにお昼だとそれはできない。

「……」

顔を見るのも恥ずかしくて、私は頭を伏せたまま静かに和真の隣へと戻り、ベッドに腰掛けた。

すると彼は自分の身体を抱きしめてくれると、再び優しく唇を合わせてきた。

私は目を閉じてそれに応じると、舌の上で何度も和真の温もりを感じる。

彼の両手がそっとTシャツの裾を掴んだ。

思わずビクリと全身が震えちゃう。

緊張のせいで強張った身体を誤魔化すように、私は和真の背中に回した腕にぎゅっと力を入れた。

でも、今度は何も言わずに、静かに両腕と唇を離す。

すると彼は、私の身体のラインを確かめるようにゆっくりとTシャツを脱がしていく。

最近背伸びして買った、ちょっとだけレースのヒラヒラがついた白いブラジャー。

和真が見てくれたら喜んでくれるのかな? なんて思ってドキドキして買っちゃったけど、まさか、本当にお披露目することになっちゃうなんて……
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