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サディスティック・マリッジ
第16章 疑惑払拭‼︎
定時のベルが鳴り、愛里咲は皆の湯呑みを下げ給湯室へ入る。

「……琉ちゃん?」

給湯室では、琉が流しにペットボトルの中身を捨てていた。

「どうしたの?」

「津川さんから貰った。何が入ってるかわかんねぇから捨てんだよ」

不機嫌な視線を愛里咲に向け、グシャッとペットボトルを潰す琉。

(琉ちゃん、前に津川さんに睡眠薬入りのお茶を飲まされた事があったなぁ)


"琉くぅん、好きよ〜。好き過ぎて犯したくなったのぉ"

あの日の津川の言葉を思い出し、愛里咲は思わず琉に抱き着いた。


「何だよ?」

「琉ちゃん…津川さんに簡単に手出しされないでよ」

「お前程バカじゃないから大丈夫」

「…まんまと縛られて下半身露出させられてたくせに」

愛里咲は小声で呟く。

「…何?」

「余計な事を言いました!ごめんなさいっ‼︎」


琉に睨まれ慌てて謝る愛里咲の耳に噛みつきながら、琉は考えていた。

(あのおばさん…どうしたもんかなぁ)
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