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ヘタレ男の夏の星空
第1章 ヘタレ男の夏の星空
ナツとは後どれくらい、一緒にいれるんだろうか……。

そう考えては胸が締め付けられる。




次の日、お見舞いに行くと、パァァっと明るい顔になる。
近くにはおばさんもいて、俺に会釈した。

「浩ちゃん!! 今度の日月に外泊していいって! 」

「お! マジで? んじゃ花火行けるな」

「やったぁ! すげー嬉しい」

「浩介くん」

おばさんが俺を呼んで、病室の外に出る。

「夏樹のために本当にありがとう。あの子があんなに喜んでるところなんて久々に見たわ」

「俺もあんな喜んでもらえてホント良かった」

「夏樹ね、落ち着いているように見えるけど、病状はけっこう進行してて、この外泊が最後だろうって。たぶん、病院に戻ればもう外泊や外出はできないとは思うって。さっき先生にはそう言われたの。夏樹には言ってないんだけどね」

「……そう、なんですか」

「だから、あの子のためにありがとう」

おばさんが泣きそうで、俺もつられて泣きそうになる。
けど、何とかそれを堪えて、おばさんに会釈してから病室へ戻った。

「なあ、花火ってどっからが一番良く見えるの? 」

「そーだな…神社近くの公園かな。神社だと祭りやってて人が多くて、ナツはキツイだろうから」

夏樹は楽しみだなと言いながらキラキラした目でポスターを眺める。
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