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呟き…
第6章 どこまでが浮気…3



ざっくりと説明するならば…。

それは悠真が初めて相馬さんの仕事の依頼を受けた時の事だった。


『今田さんて彼女とか居るの?』

『居ません。』

『嘘や、今田さん、結構モテるやろ?』

『別にモテないです。』

『絶対にモテるって…、なんなら何人か今田さん好みの女を紹介しよか?』

『浮気したら怒られるからお断りします。』

『はあ?浮気したらって…、その子が今田さんの彼女ちゃうの?』

『違いますよ。』

『どんな女やねん…。』

『作業服着て、工事現場を走り回ってる小さいオッサンって感じです。』


……。

以下略…。


「ってな話を今田さんと圭ちゃんがしてたんよ。」


と豪快に歩美さんが笑う。

穴があったら入りたいと思うのは私だけか!?

悠真の阿呆っぷりに呆れてまう。


「まあ、そっから圭ちゃんの好奇心が発動してもうたから今田さんに会うたんびに来夢さんに会わせろって迫ってたし、ご飯食べに行こって、しつこく言うてたみたいやで…。」

「相馬さんの好奇心って…。」

「圭ちゃん、手当り次第に女の子を口説くのが趣味って阿呆やからな。今田さんの彼女じゃないのに今田さんに浮気させない女の子ってどんな女の子なんか気になってしゃあないんよ。」

「はあ…。」

「んで、今田さんが毎回圭ちゃんの誘いを断るから来夢さんってどんな女やってなるわけ。」

「なんで私が…。」

「人見知りのある来夢さんが圭ちゃんとご飯行くのを嫌がってるんかって思うやん。」

「そんな事は…。」

「うん、今田さんもそない言うてた。来夢さんは人見知りがあるから今田さんの方が家から出したくないだけやて言うから圭ちゃんがいじけてたわ。」


要するに私は悠真のペットの様な女だとイメージが相馬さんの関係者に定着してもうたらしい。


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