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碧の島 2
第14章 麻友の過去

全くノーマークだった吉田麻友。
亡年41歳だったという。
「吉田麻友は実家が正田さんの家の近くだと言ってたっけ?」
俺が言うと・・・。
伊藤は手帳を出し・・・・。
俺に渡してきた。
「この前正田さんの話しメモってあります(笑)ちょっと見てもらっても良いっすか?」
(笑)
たまにポンコツだと思う時もあるけど、・・・伊藤のこういうきちんとしてるところが~・・・・俺を支えてくれるんだよなといつも思う。
伊藤の手帳を開くと、綺麗に丁寧に色々メモしてあった。
「一番最後の方ですね~・・・(笑)付箋張ってあると思います・・・・」
伊藤は運転しながらそう言った。
俺は黙って伊藤の手帳を捲りピンクの付箋が貼ってあるページを眺めた。
吉田麻友
実家は正田さんの工房の直ぐ近くの吉田酒店、両親は麻友が亡くなった3年後に父親が他界、母親もその4年後に他界。
実の兄は今は銚子には住んでおらず千葉市内で娘夫婦と孫二人と暮らし一年に何度か墓参りに来ると言う。

