この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
碧の島 2
第19章 けじめ
吉田店長は・・・私と桜が同期で、同じ大学で仲が良いことを何故か知っていたの。
桜は綺麗だから受付嬢なんだなってそう思ってた。
私は販売希望だったからそれはまったく気にしていなかったんだけど・・・・。
吉田店長は・・・・。
「星野さんってコネで入ったんでしょ???」
って・・・・。
びっくりした。
でもあり得ない話じゃないと思った。
桜の実家は超がつくお金持ちで凄いお嬢様・・・会社の近くに住むあの辺は庭とも言える環境だしお父様が一言会社にお願いしたりとかあってもおかしくはないって・・・・。
でもね・・・。
「なんか販売なんてやりたくないから会社の受付嬢じゃないとうちの会社に入りたくないって言ったらしいよ?」
って・・・・。
吉田店長は仕事もできるし・・・なんせあの営業の茂木さんの弟子的な存在。
だから・・・私はその言葉を鵜呑みにしてしまった。
その内、・・・吉田店長には桜の色んな噂話を教えてもらった・・・・。
今思えば何でそんな話を信じたんだろうって・・・そう思うけど、あの時はなんか・・・・
苦労もしないで生きてきた桜が・・・・。
妬ましかった。