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碧の島 2
第4章 知らなかった事
桜side
俊也・・・・。
なんか嫌な予感がするの。
どうしても香菜さんと私を結び付けてしまうのは・・・・私の考えすぎ?
胸が痛い。
もし私のせいで香菜さんの足があんな風になってしまっていたのなら・・・・・。
俊也は私の顔を除き込むようにして下から見つめ・・・・。
「おいで・・・・・」
そう言って私の肩から背中に手を回し自分の方に引き寄せてくれたの。
俊也の大きな肩。
ガッチリした胸板。
私の常備薬。
「大丈夫・・・・俺が絶対・・・・桜の傍を離れない。」
俊也・・・・・。
「もう怖い思いは・・・・」
・・・・・・
「絶対させないから・・・・・」
ギュッと強く私を抱き締めそう言ってくれる・・・俊也。
私も俊也の背中に手を回し・・・。
貴方という存在を確かめるように・・・・。
きっと私はあの事件がなくても・・・。貴方に出逢えていたと思う。
貴方は私の大事な・・・・。
なくてはならない大事な・・・・。
運命の人だから・・・・。