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はなむぐり
第9章 はなむぐり

唇を吸ってから離すと、とろんと蕩けた可愛らしい顔。お姫様抱っこをして寝室に行き、壁際にある、二つに折り畳んだ敷き布団の上に座らせた。カーテンを閉めて明かりをつけると、恥ずかしいようで両手で顔を覆う。ドアを閉めた音に肩が反応し、指の間から私を熱く見つめる。目の前に腰を下ろすと、ちょうど私の目線にくる秘部。
「今日もとても可愛いから、香りを嗅がせてほしい。いいかな」
タイツ越しに膝を撫で回しながら聞くと、両手から顔を離して頷き、秘部を隠すようにセーターの裾を両手で引っ張りながら脚を開いた。私が膝立ちになると小さく声を上げ、その隙にセーターの裾から両手を離させて壁に軽く押さえつけて口づけた。口内をゆっくりと舌で撫で回すと私の身体を両脚で挟み、無意識なのか腰を動かしている。
「蜜樹の唇は溶けてしまいそうだ。ネックレス、とても似合ってるよ」
「ぅんっ…あっ…」
落としたら困ると部屋にいるときにしかつけないネックレスは、日に日に持ち主同様光り輝いている。両手を離して胸元で輝くハート型のアクアマリンに口づけ、セーター越しに乳房や脇腹に口づけをしていくと身体は思いのほか感じてくれていて、息を吐くと甘く鳴く。濃厚な蜜樹の香りは鼻の奥を痺れさせる。
タイツとショーツを掴むと脱がせやすいようにお尻が上がり、露わになった両脚は乾燥している季節にもかかわらずしっとりと潤っていた。裾から見える毛先が、白いセーターとよく合っていて美しい。両足の甲に口づけを落として、右のふくらはぎに唇を押し当ててゆっくり秘部を目指す。時折、強く歯を食い込ませながら厭らしい香りに誘われるように。右の内股にあるほくろを口に含むと花が開く音。赤い印をまたつけて、裾をはぐると花が咲いていて、離れている花びらはお互いを糸で繋いでいて、蜘蛛の巣が張ったようになっていた。

