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申し訳ないですが、Mです。
第3章 シノブ
わずかな音量で流れるバックミュージックに、シャッター音がする。

ルキアさんが一眼レフを手にして私達の痴態を撮影しているのだ。

ワタシがシノブさんの口に舌を入れると、二人の唾液が溢れる。

「あ…あふっ…んんっ…おいし…ぃ…んちゅ…」

声が漏れる。

やらしい音がする。

「シノブさん…かわいい…よ…」

「あああ…もっと…ちょうだい…」

くちゅ、くちゅ…ちゅぱ…じゅる

ワタシもシノブさんも貪るように互いの唾液を求める。

ー美味しい。女性の唾液が。

ワタシは興奮している。

そして、ワタシの唾液をシノブさんも欲してくれている。

ー男女の身体だから互いに欲し合うのだろうか?
…いや、それでも、欲し合える相手がいるなら。
男も女も関係ないんじゃないだろうか…。
ただ、快楽を求める身体だけの関係でも。
それは寂しい?
寂しいことかな?
こうして、いま、ワタシとシノブさんは通じ合っている。


刹那的に頭によぎる感情。

すべてを肯定できそうな。


「いいわよ、二人とも。やるじゃない~やらしくて綺麗よー」

ルキアさんが床に這いつくばって、ワタシとシノブさんの顔や口許を接写する。

ルキアさんに撮影されていること、がさらに私達を興奮させる。

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