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もしも勇者がラスボスと子作りをしてしまったら。
第1章 いきなりラストシーンです。
「あっ……」

勇者は片手だけでは満足できなくなったのか、今度は先ほどまで私の唇に重ねていた口元を、もう片方の乳房に強く押し当ててきた。

そして、舌の上でその柔らかさを確かめるように、息を荒らげながら激しく舐め回し始める。

「ああっ、」

敏感に尖った乳首を両方同時に責められ、私はまたも無防備な声を漏らしてしまった。

さらには、目覚めた本能がこれから何をすべきか命令してくるかのように、無意識に腰を何度も勇者の方へと突き出してしまう。

その度に悶えるような屈辱を心の奥で感じながらも、全身を覆い尽くしていくのは、『快楽』にも近い感覚だった。

もはや衝動と欲望に心が飲み込まれてしまった私は、乳房の刺激に喘ぎ声を押さえることもせず、空いた両手で勇者が腰に巻きつけている布切れも切り裂いた。

どの道お前も、屈辱の中で死ぬのだ!

私は心の中でそう叫ぶと、あらわになった勇者の股間にぶら下がったモノを両手で握りしめる。

初めてこの手に握る、男という性の象徴。

間違っても潰さぬように、あえて優しく握りしめると、それははち切れんばかりにどんどん固く膨れ上がっていく。

情けない奴め……

同じ人間ではなく、ドラゴン族の女である私に欲情するなど……

そう心の中で呟くと、私は両手で握った棒状のそれを、自分の秘部へとゆっくりと近づけていく。

その先端が、ぬるりと湿った私の女陰に触れた瞬間、突然勇者は自ら腰にぐっと力を入れてきた。
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