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第39章 酔い

「昨日、こちらのファイナンシャルプランニングを通じて、住んでおりました家の売却手続きに入りました」

「そうなのですね」

「はい。もう過去には戻れませんし、今はこちらのご支援で、母の具合が少しでも快方に向かってくれればと思うだけなのです」

「ご心情、お察しします」

「家財の整理を来週済ませて、住宅の売却が完了しましたら、運用を相談して、少しずつでも、こちらの施設へ寄付という形が出来ればと思っています」

「私どもも、それはとってもありがたいお話です」