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第3章 エントランスホール

右側には、風格ある鎧兜や甲冑の揃え、白刃を剥いた日本刀などの武具に始まり、陶器の大壺、絵付け磁器の古美術、能の面、その他の和骨董らしき雑貨、中国製の象牙細工から青銅器の数々が居並ぶ。
あるいは現代美術と覚しきブロンズ製品が床上に、西洋油彩の数々も壁面に陳列されていた。

そのフロアの一角には、何かしらの彫刻立像や裸婦彫像が配されている。それら一つずつにもガラス製のキューブで、しっかりと囲いが施されていた。

ホール入口あたりには、大理石のテーブルと緑色の牛革ソファーが据え置かれていた。