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NAKED
第54章 リフレイン
「……あそこの奥さん、ダンナが着服したお金で、毎日贅沢に暮しているらしいのよ……」
「高級そうなお買い物袋たくさん抱えてねえ」
「……聞いたらさあ、アタシも勤めに行ってますからだって……」
「えっ、そんなにお給料いいのかしら?」
「怪しいわよね……」
近所の人たちのギラついた瞳孔。
絶え間なく浴びせかかる陰口の迎合。
「ほんと、アヤシイわよね……」
「絶対そうよね……」
「そうよ……」
……早く解放されたい。呪縛から解かれたいのですって……
握りしめる手もビチョビチョであった。
「高級そうなお買い物袋たくさん抱えてねえ」
「……聞いたらさあ、アタシも勤めに行ってますからだって……」
「えっ、そんなにお給料いいのかしら?」
「怪しいわよね……」
近所の人たちのギラついた瞳孔。
絶え間なく浴びせかかる陰口の迎合。
「ほんと、アヤシイわよね……」
「絶対そうよね……」
「そうよ……」
……早く解放されたい。呪縛から解かれたいのですって……
握りしめる手もビチョビチョであった。