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NAKED
第83章 セレモニー
男は昨日のうちから、納棺師の業務に精を出していた。
レストランからドライアイスをメディカルルームへ、そこで遺体に綿詰めとエンゼルケアを施して、セミナーハウスへ搬入する。そしてまたレストランからドライアイスを汲んでと、行き来を繰り返す。
そしてようやく段取りがついた。
セミナーハウスの長机と椅子は端に寄せて片付け、空間中央に○実の母親を安置していた。
室内には霧が立ちこめる。
昭和の歌謡スターが登場するレベルの白く濃いスモークであった。