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NAKED
第89章 赤ワインの宴
硝子張りの和製パノラマを借景にして、裸婦が浴槽の縁で仰向けに寝そべっている。
裸婦は紅葉の色打掛が肌蹴る構図となる。
その写実絵画は、浪漫チックな大正モダニズムか、はたまた昭和のエログロな嗜好か、平成の緻密描写画か、それは見る側の主観、美的感覚は心のフィルターによって見方が異なる話であろう。
絵画と違うのは、男の手元に実物があるということだった。ワインボトルを片手に柔肌を好き放題に揉みしだき、下界の雑踏から全くかけ離れた寛ぎを過ごす。
それは男の審美眼に適う世界であった。
裸婦は紅葉の色打掛が肌蹴る構図となる。
その写実絵画は、浪漫チックな大正モダニズムか、はたまた昭和のエログロな嗜好か、平成の緻密描写画か、それは見る側の主観、美的感覚は心のフィルターによって見方が異なる話であろう。
絵画と違うのは、男の手元に実物があるということだった。ワインボトルを片手に柔肌を好き放題に揉みしだき、下界の雑踏から全くかけ離れた寛ぎを過ごす。
それは男の審美眼に適う世界であった。