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NAKED
第97章 証言
木立の間を縫って少年は斜面を駆け下りる。
○雄は踏み外さないように気をつけて、後傾ぎみの中腰で少年の後を追う。
尾根伝いをしばらく進むと、樹木の枝葉から視界は開けた。
「ここから見えるよ」
少年が指差す先には、コテージが一つと、もう一つは眼下の森に阻まれて半分だけが見える。
尾根を下る前、高台から先ほど見た敷地の手前半分と思われる。
「写真のおばさんはあそこ。若いおねえちゃんはあっちの見えにくい方、他の人のところはここから見えないよ」
コテージの一つは丸見えだった。硝子張りの内部は浴室であろう。浴槽があって……人影があった。
○雄は踏み外さないように気をつけて、後傾ぎみの中腰で少年の後を追う。
尾根伝いをしばらく進むと、樹木の枝葉から視界は開けた。
「ここから見えるよ」
少年が指差す先には、コテージが一つと、もう一つは眼下の森に阻まれて半分だけが見える。
尾根を下る前、高台から先ほど見た敷地の手前半分と思われる。
「写真のおばさんはあそこ。若いおねえちゃんはあっちの見えにくい方、他の人のところはここから見えないよ」
コテージの一つは丸見えだった。硝子張りの内部は浴室であろう。浴槽があって……人影があった。