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NAKED
第102章 鏡の間
ひとすじの光が複写された先、そこに鏡はあった。
その凸面鏡は被写体をクローズアップさせる。
青銅製のその古鏡に○実の面差しが浮かぶ。
その表情は雨水が垂れ滴る度に、自ずと変化していった。
青銅鏡とは、己が顔をそのまま映すために作られた姿見などではない。鏡の呪力は人の心のうちを、その邪悪な正体をも暴くという。
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