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第25章 ランチミーティング

「ご不便はありませんか？」

「ええ、とても充実した設備なので、私も母も、たいへん助かっております。ありがとうございます」

「それをお聞きして何よりです。ご入居の方に喜んでいただけることで、私も嬉しく思います」

二人の他にレストラン内には誰も居ない。

レストランと言っても円テーブルが二卓だけの小ぢんまりしたスペースであった。テーブルにはランチョンマットが布かれていて、手入れは行き届いている。テーブルの片隅には、青と白の桔梗の切り花が挿されていた。