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第26章 身の上

「私どもの施設は営利を目的とはしておりませんし、奉仕させていただく精神で運営しております」

男は話を続ける。

「ご安心下さい。最初の入居料よりも、さらに高額な追加のご請求をすることはございません。私には開祖から残してもらった恩恵もありますので、この施設の運営資金に困っているという状況ではありません」

「申し訳ありません。そのように寛大にしていただけるのは、たいへんありがたいことです」