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第3章 あおい（29歳）～せみしぐれが鳴く黄昏時

「あおい…」

ダンナは、おびえているアタシをギュッと抱きしめて、押さえつけるようにしてキスをしながら、アタシをその場へ寝かせました。

（カナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナ…ザザーン、ザザーン、ザザーン、ザザーン、ザザーン)

せみしぐれの鳴き声と遠くで聞こえている波の音が聞こえている中で、ダンナはアタシを寝かせてドキドキしながらキスをしていました。

（ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…ヌルッ)

ああ…

ダンナの舌先が、アタシのお口に入ったみたいだわ…