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第5章 わたしをうばって…

時は、正午過ぎのことでありました。

ところ変わりまして、東鳥生にありますひろかずが勤務しているショッケン（日本食研）の製造工場会社の近くにあります公園のベンチにて…

ひろかずは、アタシが待っている公園に行きまして一緒にお弁当を食べていました。

しかし、この最近母と子の会話があまり進んでいませんでした。

アタシがシャホウ（社報）の社内恋愛で結婚をしたカップルさんの結婚おめでとうの欄の話しを持ちかけましたが、ひろかずは『そんなん聞きたくないわ…』と言うて、一方的にさえぎってしまいました。

どうしてそんなにひねくれてしまうのよ…

かあさんは『社内恋愛で結婚を決めたカップルさんはしあわせいっぱいね…』と言うただけなのに…

アタシはひろかずにそのように言うてはいましたが、その一方で『しまった…かわいそうなことをしてしまったみたい…』と気まずい表情になっていました。

アタシは、ひと呼吸置いてからひろかずに言いました。