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ふしだら音楽室〜汚された制服〜
第2章 はじまりの音楽準備室
「あぁ、いきそうだ」

「ああ、先生! 美羽も、美羽もいきます」

(うぅ……山口さんが……俺の山口さんが……神谷にイカされちゃうなんて……)

 パン、パン、パン、パン!

「あっ、あっ、あっ、ああ!」

「くあ! いくぞ! 山口! こっちをむいて! 口に出すぞ!」

(えぇ~! 口だって? 山口さんが、あいつの精液を飲んじゃうの?)
 
 慌ただしく机かイスが音をたて、神谷の愉悦に満ちた太くよく通る声が、悠人の耳を無情に振るわせる。

「いくぞ! うっ……あ……あぁ……」

「むぐっ! んん!」

 むふ……ふぅ、ふぅ……はぁ……はぁ……。
 
 ぺ……っ、ぺっ……はぁ、はぁ……っぺっ、ぺっ……。

 気怠げな空間に男の荒い息と女がツバを吐くような音が聞こえてくる。

(山口さんが……俺の山口さんが……山口さんの口にあいつの精液が……)

 どうでもいい、と悠人は投げやりな気持ちになっていた。
 美羽の口に精を放とうが、神谷の精子を飲み込もうが、吐き出そうがどうでもいい。
 
 どくんどくんとこめかみがうずく。頭痛が激しい。
 脳全体が勃起してるかのような脈動に頭が自然と揺れている。

 ドアを開けて二人を叱責する気力はない。
 ただ、もうここにはいたくない。
 悠人はこの場から逃げ出そうとした。
 その時、全身が汗でびっしょりと濡れていることに気付いた。
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