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蘇州の夜啼鳥
第2章 かりそめの恋
強く抱き寄せ、小さな貌を両手で掴んだ。
「…シャオレイ…!」
美しい濡れた黒い瞳が真っ直ぐに片岡を見つめる。
柔らかな…咲き初めたばかりの傷つきやすい花のような唇が近づく。
…苦しげに、片岡は手を離す。
「…だめだ…。
俺は…君に触れていいような男じゃない…」
「そんなこと、ない…」
暁蕾の白い手が、そっと片岡の貌に触れる。
「…俺がいくつか、知っているか?
もう四十六だ。
…恋をするには、歳を取りすぎている…」
暁蕾が首を振る。
「関係ないよ…」
チャイナパンツから覗く白く細い踵が爪先立ちする。
自分から貌を近づけ…熱く囁く。
「…好きなの…私が…」
…甘い吐息…優しい白い手…
片岡のすべてを受け入れ…許す、美しく優しい瞳…
「…シャオレイ…!」
抗えない恋の魔法にかかったかのように、片岡はその柔らかな唇に唇を重ねた…。
…バルコニーに吊るされた鳥籠の中、カナリアが小さく囀った…。
「…シャオレイ…!」
美しい濡れた黒い瞳が真っ直ぐに片岡を見つめる。
柔らかな…咲き初めたばかりの傷つきやすい花のような唇が近づく。
…苦しげに、片岡は手を離す。
「…だめだ…。
俺は…君に触れていいような男じゃない…」
「そんなこと、ない…」
暁蕾の白い手が、そっと片岡の貌に触れる。
「…俺がいくつか、知っているか?
もう四十六だ。
…恋をするには、歳を取りすぎている…」
暁蕾が首を振る。
「関係ないよ…」
チャイナパンツから覗く白く細い踵が爪先立ちする。
自分から貌を近づけ…熱く囁く。
「…好きなの…私が…」
…甘い吐息…優しい白い手…
片岡のすべてを受け入れ…許す、美しく優しい瞳…
「…シャオレイ…!」
抗えない恋の魔法にかかったかのように、片岡はその柔らかな唇に唇を重ねた…。
…バルコニーに吊るされた鳥籠の中、カナリアが小さく囀った…。