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さすがに無理やろ
第17章 おそらく最終章
「おはようございま…」

「あ、おはようさん」

さすがに手は繋いでないものの
俺とユリが一緒に出勤する様子は
なかなかのハプニングらしく
二度見する奴は続出

ユリが眼鏡かけてないことより
衝撃的みたいや

さぁ
そろそろビルの入り口やけど…

「ユリ、大丈夫か?」

「…うん」

「ほな、入るで」

「うん」

耳が真っ赤になってる
ユリを気にかけながらビルに入ると
俺達は一層
同じ会社の奴に
やたらと声をかけられた

「おはようございます。
新飼さん珍しいですねー」

「おはようさん。
青山さんのことか?」

「そうそう」

「言うてなかったか?
俺、青山さんと付き合うてんねん」

「え…」

声をかけた奴が
言葉を失ったのと同時に
その会話に聞き耳を立ててた
ほとんどの社員が
息を呑んだのが分かる

「そ、そうだったんですか?!
いやマジびっくり過ぎて
あ、え、エレベーター来ました」

あーこのタイミングでエレベーター
ユリは大丈夫やろか…

そう思うた時
背後から
かなりハイテンションな声が聞こえた

「青山さんおはようございまーす。
わぁ!素敵〜
眼鏡、辞めたんですね!
髪も可愛いじゃないですかぁ〜
あ、エレベーター来ましたよ。
乗りましょ!」

水本さんや

水本さんは
俺からユリを奪うように
ユリと腕を組むと
機関銃のように喋りながら
エレベーターに乗り込んだ

「新飼さんも
おはようございます〜」

「おはようさん」

「相変わらず仲いいですね」

「まぁな」

「あ、着きましたよ。
青山さんロッカーまで
一緒に行きましょ。
その髪の結び方
どうやってるんですか?
教えてもらえません?」

「え、ええ、あ、うん」

ユリは
戸惑いながらも
水本さんのペースに
必死でついていきながら
俺を振り向くこともなく
エレベーターを降りた

そして俺は
廊下を歩く
ユリと水本さんの後ろ姿を
黙ったまま見つめた

あかん…泣きそうや

頼んでもないのに
ユリの変化を見た
水本さんの咄嗟の気遣いに
俺の胸が熱くなってたからや

えぇ娘やんか
水本さん

二人とも
頑張ってんな…

そう思いながら
ふと顎の髭に手をやると
俺はある事に気が付いた

あ…今日
髭整えるん忘れてもうてるやん

俺もかなり
緊張してたんやな…

しっかりせんとな
俺も
二人に負けんように
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