この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
さすがに無理やろ
第8章 立ち聞きと待ち伏せ

「あっ…」

「大丈夫か?」

もう帰ろうかと席を立つと
飲み過ぎたのか
青山さんは軽くふらつき
もう一度席についた

「大丈夫です。
すみません。
少し酔ったのかも…」

「ほな
もうちょっと休んでからにしよか?」

確かに
いつもより青山さんの顔が赤い気がする
なんや心配やな…

「いえ
もう平気です」

けど青山さんは
もう一度ゆっくりと立ち上がって
俺に少し笑って見せた

微妙やな
その笑顔は
作り笑いに見えたし
ちょっと休んだ方がええような気がする
けど
多分青山さんの家は近いはずやから
早く帰らせた方が…

「新飼さん」

「あ、うん。
ほな、とりあえず出よか」

それから青山さんは
わりとしっかりした足取りで店を出た

ふらつきは治ったようや

けどやっぱり
青山さんはちょっと酔ってるのか
俺に何も言わずに
一人で駅と反対方向に歩き出してしまった

家に…向かってんのか?

てか
俺がおること忘れてる?

おもろいな
あの青山さんが酔うと
こんななるんやな

「あっ」

すると突然
俺がいることを思い出したのか
青山さんは驚いたように振り向いて
しどろもどろに話しはじめた

「あ、あの
私はもう帰りますので
新飼さんは
あの、駅はあちらで
もうどうぞ、大丈夫なので」

その青山さんは
猛烈に焦ってて
更に頬を赤くしていた

「あはは。
酔ってんの可愛らしいなぁ。
帰れ言われても
そんな酔っぱらいほっとかれへん。
近くまで送るわ」

「いえ、酔ってなんかなくて
もうほんとに
ひとりで全然」

「あかんあかん。
友達のことを
ほっとかれへん」

「友達?」

「友達やろ?
もう恋人か?」

「え、な、
い、いえいえいえ、と、友達です」

あはは

「残念やなぁ、まだ友達なんや。
ほな、友達のこと
ほっとかれへんから送るな?
家はこのまま真っ直ぐか?」

そう言いながら
俺はスッと
青山さんの手を握りしめた
/257ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ