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第11章 金子 望

望が大量に涙を流し始めた。

「あー、やっぱ、遅すぎたよな……っ！？」

望が抱きついてきた。

「うれし…。私…洋平の事…諦めなきゃって…。だから…先輩に言われたとき、忘れられるチャンスかもって…」

「望…」

俺は優しく抱き締めた。
メンバーはホッとしたように息を吐き出した。

「洋平くんにやって貰えなくなるのは寂しいけど、可愛い妹の為に、私たちは我慢しなくちゃね。」

桜さんが望の頭を撫でながら、いう。

「望が羨ましい…」

紫さん…あなたは…