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第6章 人妻

一通り話し合い、今日のところは〔病状が進行せず、それによる痛みや吐き気等の諸症状を緩和させる効力〕を結界に追加して、医者も看護師も明日からに備えてゆっくり休んでもらえるような形をとり、私達二人は領主様のお宅に泊まることとなった。

本当は宿に泊まって街に貢献しようと思いましたが、子作りの話もありますしちょうど良いかもしれないですね。

執務室に入ると、待ってましたといわんばかりにサハルが息巻いていましたが、クロードさんが…


「サハル！今日は助かったよ‼ありがとう‼
シェン君が軽症者を全員治してくれたから、明日から労働力が増えるよ！
僕たちにも忙しくなるから今日はもう休んで良いよ‼ありがとう‼
じゃあ、僕たちは家に帰るね！
戸締まりよろしく！」

「りょっ領主様！？」


ってな感じのマシンガントークで口も挟めず、お休みももらってしまったので何も言えないまま３人が消えて行く魔法陣を見送ってくれた。

クロードさんがやり手な噂が立つのは、サハルを上手く操縦できてるからなのかもしれない。


一瞬で領主宅に戻ると、先程のやり取りに笑いが込み上げてきた。

「ふふっ……戸締まりはサハルさんなんですね。」

「彼の性格は人より倍の仕事量をこなすことで補ってもらってるよ。」