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第7章 親友

「リリィ！？」


役所から出ると、少し遠くの方からリリィを呼ぶ声がした。


「ミーナ！」


そう叫んで二人は駆けあった。

ふむ。あの方が昨日言っていた親友のようですね。
ショートカットの赤茶色の髪の毛、焦げ茶の瞳、健康的な肌の色をした…人族ですね。
この町には少なからず差別意識がないようです。

そんなことを思っていると、ミーナと呼ばれたリリィより少し背の高い女の子が涙を流しながらリリィに抱きついていた。


「４ヶ月も今までどこ行ってたのよ‼ずっと探してたんだから！リリィのバカぁ！」


「ごめんね、ちょっと色々あって、、色々ありずぎて、帰ってくるの遅くなっちゃった…」

「色々ってなによぅ、話しなさいよ ！本当に心配してたんだからね！」

「うん、話すよ、話すけど、ちょっと落ち着いたところで話せる？」


ミーナがその言葉に回りを見渡した所で二人に近づき、

「取り合えず、あちらのベンチに座りましょうか」

と伝えると、


「あんた誰よ。」


…とまぁ、冷たい言葉が返ってきた。