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第3章 うさぎ

ええと、


〔獣人とは人と獣の精霊との子孫。獣の血が濃く出やすく、獣人×人間の場合３対１の比率で生まれる。その時中途半端な生物は産まれず、獣人若しくは人間として産まれてくる。獣人×獣人の際は比率は２対２で現れる。
ドラゴンと人間の子孫である龍人も比率は獣人と同じ。

それぞれその獣の特性が強く受け継がれ、犬であれば嗅覚、猫であれば夜目など、受け継ぐ血によって能力は多岐にわたる。〕


…ふむ。
では、先程森で会った狼は…


〔シルバーウルフ。中級程度の強さをもち、群れで狩りを行う動物。完全なる動物の為、人との交配はしない。〕


…微妙な知識まで入ってきたが、気にしないでおこう。
あとは何を調べようかなぁ…と考えていると、ベッドにいる女の子がゆっくりと起き上がり、こちらを見たので私もそちらを向く。


「少しは休めましたか？体調の悪いところはありませんか？」

「え？……あ！はいっ！ありがとうございます。体調…あ！肩をかま……え？………治ってる…？」

「えぇ。酷い怪我でしたので、治療させて頂きました。」