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新・すべての生き物に愛を求めて
第3章 うさぎ
「申し遅れました。
私はシェン・ディーテと申します。」
そう自己紹介をし、「どうぞ…」とベッドに腰掛けている女の子に紅茶をソーサーごと渡し、自分もすわる。
「一息着きましたら、貴女を家族のところまでお送り致します。
失礼ですが、お名前を伺ってもよろしいですか?」
「あの…えっと、リリィ・ガブリエルと言います。…その、1ヶ月前の地震で、家と家族を亡くした後安全そうな所を転々としていたので、家と言う場所が無いのです……。」
自分が悪いわけではないのに、伏し目がちで申し訳なさそうに言う彼女に保護欲が湧き出てくる。
「すみません。言いづらいことを聞いてしまいました。」
少し潤んだ瞳にたまらず、頭を胸に引き寄せ撫でてしまうと、カチャッと、カップとソーサーがぶつかった音がした。
「すみません。」と言ってゆっくりと離れる。
彼女は少し頬を赤らめ「いいぇ」と呟いた。
そのあと、少しずつ紅茶を飲み始めたので、その様子を微笑みながら待つ。
私はシェン・ディーテと申します。」
そう自己紹介をし、「どうぞ…」とベッドに腰掛けている女の子に紅茶をソーサーごと渡し、自分もすわる。
「一息着きましたら、貴女を家族のところまでお送り致します。
失礼ですが、お名前を伺ってもよろしいですか?」
「あの…えっと、リリィ・ガブリエルと言います。…その、1ヶ月前の地震で、家と家族を亡くした後安全そうな所を転々としていたので、家と言う場所が無いのです……。」
自分が悪いわけではないのに、伏し目がちで申し訳なさそうに言う彼女に保護欲が湧き出てくる。
「すみません。言いづらいことを聞いてしまいました。」
少し潤んだ瞳にたまらず、頭を胸に引き寄せ撫でてしまうと、カチャッと、カップとソーサーがぶつかった音がした。
「すみません。」と言ってゆっくりと離れる。
彼女は少し頬を赤らめ「いいぇ」と呟いた。
そのあと、少しずつ紅茶を飲み始めたので、その様子を微笑みながら待つ。