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第3章 うさぎ

わざと音をならして唇を離してみたが、既に目をトロンとさせて、名残惜しそうにしている。

要望に答えるように、耳の付け根に舌を這わせるとビクッと動き、身を捩りはじめる。


「ィや、、、ァ、、ぁんっ」


さらに、たまにチュッと音をたてながら首筋へと進みつつ、片手をベビードール越しに胸へもって行き、その柔らかさを堪能する。


「はんっ、、ぁ……あ……あんっ」


胸の頂きに登りつめたところで膝が砕け落ちる。
それを狙っていたかのように姫抱きにしてバスタブへと向かう。


「シ…ェン…様？」


「体が冷えています。温まりましょう。」


バスタブの中を泡風呂にして、リリィの背中が自分の前にくるように座る。


「あの…シェン様…。これではシェン様の顔が見えません。」


「そうですね。でも、これで脱いでも恥ずかしくないでしょう？」


そう言ってベビードールの肩紐を外し、そっと脱がせる。
すると、ベビードールはスッと泡の中に消えていった。


「さぁ、洗って差し上げます。」


「え…そんな…っあ」


反論を言わせずに体を優しくなぞっていく。