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第30章 お出かけ

陽射しは強く、歩道にクッキリと４人の影が浮かびます。

バーコード頭のオジサンと、私たちと同世代に見える女子のカップルが、私たちとすれ違いました。

「あの人たちは親子でショウカ？」
ドロシーちゃんが言いました。

「あれはエンコーや。　経験者の目から見たら丸分かりや」
美佳ちゃんがそう言って笑います。

「美佳ちゃんはまだ援助交際してるの？」
私は美佳ちゃんに尋ねます。

「きっぱり足を洗ったで。　クラスのみんなが心配してくれたからな」

美佳ちゃんの言葉でほっとする私。