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儚き陽炎
第5章 つながる
日曜日の夜、休日は家で過ごす事にしている俺に、電話が鳴った。
「・・・もし、もし・・・真由子です」
電話の主は真由子だった。
「今、貴方のマンションの近くまで来たのだけど、迷ったみたいなの」
驚きと戸惑う俺は。
「今、何処から?」
「山田陶器店の駐車場にいる」
会社の近くで俺はすぐ分かり。
「迎えに行くから、そこで待っていて!」
俺は、迎えに行く車の中で、真由子の真意を考えていた。
約束も無く、突然俺に逢いにくる真由子。
俺は、不安を胸に抱き駐車場に着いた。
「・・・どうしたの?」
「・・・貴方に逢いたくなったから」
甘えるような仕草で寄りかかる・・真由子。
戸惑う俺。
「俺の車の後に着いて来て!」
車に乗りこみ、真由子の車を後ろに付け駐車場をでる。
マンションに着き、真由子の車を駐車場に置き、マンションに入る。
真由子は、楽しそうに俺の手を握りエレベーター乗り、体を寄せて
離れない。
明かりの中で、真由子をよく見ると大人の装いでエレガントな雰囲気を
かもし出していた。
俺は、心の中でそんな真由子をいたぶり汚したい欲望に駆られていた。