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儚き陽炎
第5章 つながる
真由子の指使いがやらしく激しくなり、ピアノ講師である
真由子の長く細い指がイヤラシイ音を奏でながら
蠢く(うごめく)
「真由子の指も・・・いやらしい」
「ぁあん・・・見られてる・・・のね」
「真由子は、そうやって・・・触るんだ・・・」
「ぁあん・・・恥ずかしい・・見られてる・・」
「俺も、真由子に見られてるよ」
「うぅん、・・・みてるょ・・興奮する」
お互いの粘膜から擬音まみれの音が交差し、
俺の吐息と真由子の喘ぎが、肉体は触れ無いが
心が重なり一つなる。
「じゃ、そろそろ四つん這いになって」
「あの夜の様に・・・するの?」
「あの夜を・・・今・・・見たい」
ゆっくり起き上がり、お尻を高く上げ片手で受話器
を持ち、片方を陰毛から奥に指を伸ばす。
俺はベッドの後ろに回り、お尻から眺める。
「あの夜と同じで、ケツの穴まで丸見えだ」
「ぁあ・・・見られてるのね・・・真由子・・・の」
「ああ、電話の時に想像した格好だよ」
あの夜の電話の中の妄想と今の現実の行為が
真由子をより非現実の世界に引き寄せ、
人間の性が獣の本能に同化した様に、
指が、お尻が、体が、形相が、うめき声が
俺を狂わす。