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幼霊の谷【改】
第1章 24歳の青年、秋人
ウウウウウウウウーーーーッ!!!
ピーポー、ピーポー、ピーポー、ピーポーーーーーッ!!!

静かな山間に、けたたましく警察車両と救急車のサイレンの音が響き渡っていた。
しかし、近くには人家はなく、あるのはうっそうと茂った雑木林だけだった。

間もなく、テレビが事故の一報を伝えた。

(アナウンサーの声)
「今日午後1時30分頃、忠臣県楠木郡の国道108号線を走っていた、2台の貸し切り観光バスが相次いで崖下に転落しました。乗っていたのは、謀反県光秀町立天下小学校の5年生・6年生の女子児童108名と、引率教師2名、バスガイド2名、運転手2名です。このうち、教師、バスガイド、運転手の6人は崖上の道路に投げ出され無事でしたが、児童たちの行方は不明です。県は、自衛隊に出動を要請し懸命に捜索活動を行っていますが、児童たちの手掛かりはつかめておりません。現場は濃い霧と氷点下に下がる低温のため捜索が難航し、また児童たちの安否も気遣われます」
この大惨事については、その後も連日報道された。しかし、児童たちは依然として見つからなかった。

時が、流れた。児童たちがもし生きていれば、アラフォーとして各所でうるさい井戸端会議を繰り広げていたに違いない。

21世紀になり、忠臣県は隣の県と合併してその名を消し、楠木郡も隣の市と合併して消えた。
市の郊外にあたる、この山が近い地区には事故の後、村落ができて農業がおこなわれたりしたが、やがて過疎化により田畑も荒れ果て、元の雑木林に戻っていた。
その雑木林の一角がある年、切り開かれ、某会社の研修施設が建設された。
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