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乳母…めのと
第5章 乳母…5
タブレット端末をあおいに送りつけた相手の住所が分かり、川口はあおいを連れてその住所に行ってみることにした。
事務所から電車で30分程の場所だった。あおいはその住所に心当たりは無く、とりあえずその住所まで行ってみる事にしたのだった。
「この辺りだけど…」
閑静な住宅街だった。
ナビを使いその住所に到着したが、表札も無く、ポストに名前も書かれていなかった。
まず、川口がその家のチャイムを鳴らしたが、中からは誰も応答が無かった。
「留守かな…」
川口はチラリと家を見上げ、門から離れた。
「留守みたいだ。それか、不審者だと思われて居留守かもしれない。」
川口は少し笑いながら言った。
「あおいちゃん、この場所に心当たりあるか、思い出せた?」
「多分…無いと…思う…」
「そうか…少し待ってみよう。」
あおいは頷いた。
スマホ地図を見ている雰囲気を出し、この周辺の住民に不審がられないように装っていた。
辺りが暗くなりはじめ、街灯の灯りがつき始めた時に、その家の前に人影が現れた。
目を凝らしジッと見つめると、
「桜田さん…」
桜田の姿が見えた。やはり桜田だったのか…
あおいは自分が知っていた桜田の家では無かった。
桜田は最近この場所に引っ越して来たのだった。
川口は早足で桜田の元に向かい、家の中に入る前に呼び止めた。
事務所から電車で30分程の場所だった。あおいはその住所に心当たりは無く、とりあえずその住所まで行ってみる事にしたのだった。
「この辺りだけど…」
閑静な住宅街だった。
ナビを使いその住所に到着したが、表札も無く、ポストに名前も書かれていなかった。
まず、川口がその家のチャイムを鳴らしたが、中からは誰も応答が無かった。
「留守かな…」
川口はチラリと家を見上げ、門から離れた。
「留守みたいだ。それか、不審者だと思われて居留守かもしれない。」
川口は少し笑いながら言った。
「あおいちゃん、この場所に心当たりあるか、思い出せた?」
「多分…無いと…思う…」
「そうか…少し待ってみよう。」
あおいは頷いた。
スマホ地図を見ている雰囲気を出し、この周辺の住民に不審がられないように装っていた。
辺りが暗くなりはじめ、街灯の灯りがつき始めた時に、その家の前に人影が現れた。
目を凝らしジッと見つめると、
「桜田さん…」
桜田の姿が見えた。やはり桜田だったのか…
あおいは自分が知っていた桜田の家では無かった。
桜田は最近この場所に引っ越して来たのだった。
川口は早足で桜田の元に向かい、家の中に入る前に呼び止めた。