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乳母…めのと
第1章 乳母…1
何日振りに微笑んだのだろう。
赤ん坊には人を幸せにする力があるのだと二人は思った。あおいは死ぬのを思い留まり、佐野は子育てを頑張ろうと思えていた。
お互いにお礼を言い、授乳室から出たのだった。そして写真を送るからと連絡先を交換し別れた。
先程まで死ぬことしか考えていなかったあおいだが、
佐野に出会い、隼人に出会い、笑顔になれ生きていけると思った。
病室に戻ると、スマホに連絡が入っていた。佐野からだった。
先程のお礼と、三人で撮った写真が添付されていた。添付された写真の細く微笑んだ自分の顔を見つめた。
自分の赤ん坊の入った骨壷を撫で
「ママは大丈夫よ。」
そう呟き、視線を窓の外に移し退院の準備を始めた。
赤ん坊には人を幸せにする力があるのだと二人は思った。あおいは死ぬのを思い留まり、佐野は子育てを頑張ろうと思えていた。
お互いにお礼を言い、授乳室から出たのだった。そして写真を送るからと連絡先を交換し別れた。
先程まで死ぬことしか考えていなかったあおいだが、
佐野に出会い、隼人に出会い、笑顔になれ生きていけると思った。
病室に戻ると、スマホに連絡が入っていた。佐野からだった。
先程のお礼と、三人で撮った写真が添付されていた。添付された写真の細く微笑んだ自分の顔を見つめた。
自分の赤ん坊の入った骨壷を撫で
「ママは大丈夫よ。」
そう呟き、視線を窓の外に移し退院の準備を始めた。