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乳母…めのと
第1章 乳母…1

「実は、今離婚協議中なんだ。もうすぐ離婚が成立するんだ。俺が悪かったんだんだ。社長に見合いを勧められて、見合いをしたら…断れなくなってね。それで結婚したんだけど…どうにも合わなくて。8年経つけどお互いにもう限界で。」
「そうなんですか…大変ですね。」
「いろいろ折り合いがつかなくて。子供もいないし…子作りも最初からして無いんだけど。俺は子供が欲しいんだけど妻は要らないって言って…あ、ごめん。こんな愚痴を。こんな事言える相手が他にいなくて。」
「いえ、いいんです。私で良ければ何でも言って下さい。」
「ありがとう。」
食事を終えて帰り際に桜田はあおいの手を握り締めた。
「冷たい手だ。俺の手で温めてあげるよ。」
桜田のポケットにあおいの手を入れ、ポケットの中であおいの手を指先で撫でた。
「そうなんですか…大変ですね。」
「いろいろ折り合いがつかなくて。子供もいないし…子作りも最初からして無いんだけど。俺は子供が欲しいんだけど妻は要らないって言って…あ、ごめん。こんな愚痴を。こんな事言える相手が他にいなくて。」
「いえ、いいんです。私で良ければ何でも言って下さい。」
「ありがとう。」
食事を終えて帰り際に桜田はあおいの手を握り締めた。
「冷たい手だ。俺の手で温めてあげるよ。」
桜田のポケットにあおいの手を入れ、ポケットの中であおいの手を指先で撫でた。

