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この想い、あなたに届くまで~遊廓(くるわ)の恋~
第3章 第一話【天つみ空に】 其の参
「こんな夜に薄い夜着一枚で障子を開け放して庭を見ていたなんぞ、気違い沙汰だな。ほら、こんなに身体が冷えている。さあ、これから私がゆっくりと温めてやろう」
お逸の顔を覗き込む清五郎の眼は昏く、欲情に薄く翳っている。
「お願いです、こんなことは止めて下さい。お願いだから」
お逸が弱々しく懇願すると、清五郎は笑った。
「なに、怖がることはない。誰でも初めてのときは怖いものだ。良い子にしていれば、手荒な真似はしないと約束するし、可愛がってやる。すぐに良い気持ちにさせてやるさ」
お逸の顔を覗き込む清五郎の眼は昏く、欲情に薄く翳っている。
「お願いです、こんなことは止めて下さい。お願いだから」
お逸が弱々しく懇願すると、清五郎は笑った。
「なに、怖がることはない。誰でも初めてのときは怖いものだ。良い子にしていれば、手荒な真似はしないと約束するし、可愛がってやる。すぐに良い気持ちにさせてやるさ」