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この想い、あなたに届くまで~遊廓(くるわ)の恋~
第13章 第四話【恋月夜】 其の参
「うっ、ああ―」
褥にうつ伏せになったお逸は、まるで瘧にかかったかのように身体を痙攣させている。
緋襦袢の前は捲れ上がり、太股まで露わになっている。解き流した黒髪が乱れ、頬にかかっていて、額にはうっすらと汗が滲んでいた。お逸の身体は紛うことなく、〝男〟を欲している。あれだけの量の媚薬を呑まされ、更に閨では媚薬を含んだ香を焚いているのだ。お逸の中の官能は嫌が上にも高められているはずだった。