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この想い、あなたに届くまで~遊廓(くるわ)の恋~
第13章 第四話【恋月夜】 其の参
 その翌日の昼下がり。
 お逸は楼主甚佐から呼ばれた。
 一階の楼主部屋に赴くと、甚佐はいつものようにお気に入りの煙管をゆっくりくゆらせていた。
「熱が出たとか聞いたが、具合はどうかね」
 二晩続けて清五郎から荒淫を受けた挙げ句、お逸は三日めの朝には熱を出して寝込んだ。
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