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夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第3章 結ばれる
「何ともはや、ありがたき思し召しだ。この宮から殿下のおめがねにかない、お情けを賜る女官が出るとは。尚宮である私もお陰で鼻が高い。百花、この上は殿下の御心をしっかと掴み、一日も早くお世継ぎをお生み奉ねばならぬ」
 まだ寝所に召される前から早くも王の胤を宿す話などされては、たまらない。それに、百花はこの話を受けるつもりはさらさらないのだ。
「尚宮さま。どうか、お聞き入れ下さいませ。私は殿下のご寵愛をお受けする気はございません」
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