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夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第3章 結ばれる
それでは、まるで身をひさぐ妓生と同じではないか。
「そなたのように薄ぼんやりとして気の利かぬ者が尚宮になど、なれるはずがなかろう。それに、仮にいかほど努力しようが、それは所詮叶わぬ夢だ。つまらぬたわ言なぞ申しておらず、そなたは殿下のお側に上がれば良い」
「私は厭です! そのような―慕ってもいない殿方のお側に上がるだなんて」
熱い涙が溢れそうになるのを眼裏で乾かし、百花は懸命に訴える。