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夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第3章 結ばれる

後宮に仕える女官でありながら、殿下の思し召しを拒んだと世間に知れれば、どのように白い眼で見られるやもしれぬ。死にまでせずとも、やはり漢(ハ)陽(ニヤン)では暮らしてゆけまいよ。人眼を忍び都落ちとなろう」
憐れなことよ、親不孝な娘のせいで、年老いてから都を離れねばならぬとは。
崔尚宮の言葉の一つ一つが百花の心を切り裂き、抉る。
「それに、この私とて、ただでは済むまい。七つの歳から、我が娘同然に手塩にかけたそなたの裏切りで王宮から追放される羽目になるとは考えてもみなかったことだ」
憐れなことよ、親不孝な娘のせいで、年老いてから都を離れねばならぬとは。
崔尚宮の言葉の一つ一つが百花の心を切り裂き、抉る。
「それに、この私とて、ただでは済むまい。七つの歳から、我が娘同然に手塩にかけたそなたの裏切りで王宮から追放される羽目になるとは考えてもみなかったことだ」

